1.分析の背景
お疲れ様です。Kです。
よく初心者の方からの質問で、「どこがやり易いとかありますか?」っというのを聞きます。やり易いかどうかはベット実績によるもので、個人の得意とするチームやプレイヤー等様々かと思います。
それは、思い思いに存分に語ってくれ。っということではありますが、ここでは、客観的事実として時間帯別にデータ分析をし、論理的にやり易さを表してみようと思います。
2.時間帯分析とは
さて、時間帯分析とは一日を15分毎に分割し、その区間においてのデータを調べるものですが、今回はeSの基本中の基本であるBTTS率と、得点の傾向を見るためのmgで傾向を確認します。時間帯ごとのBTTS率とmgに何らかの傾向が現れるようなら、その時間帯では何が行われているかを確認し、深堀りをして新たな知見を得るものです。
ここまでのeSでは、具体的に点の入りやすいトーナメントを明確にはしておりませんし、最終節の影響等も実際はどうかというのは時間帯との関係性で傾向が掴めると考えています。
3.時間帯毎のBTTS率およびmgについて
ESBがFC24にアップグレードされた10月から2/2までの全期間における時間帯別の結果はこちらとなります。
Fig1. ESB時間帯別のBTTS率とmg(全期間:46,313試合)
上図は、上段(青)はBTTS率で左軸、下段(緑)はmgで右軸として、1日を15分毎にみた結果となっております。なお赤線は各々の全体平均値です。また、本図は全期間においてのものですので途中のマーケット構成の変更なども包含しており、母数重視の傾向確認という認識です。
ご覧いただいて分かるように、C1(14:00~23:00)は、C2,C3と比較してBTTS率およびmgが高くなっております。これは皆さんが実感を持っているところではあるかと思いますし、私が常日頃Tweetでも触れたりしている部分ですので、可視化することによって明確化されたかと思います。また、全体的にはmgが高いとBTTS率も高くなっており、当然のように相関的な追従性があることが伺えますが、1点興味深い点は深夜2:00~3:00の間、mgとBTTSの相関性が薄れているのが確認できます。mgが高いのにBTTSが低い状況です。この部分についての深堀が必要にはなりますが、あくまで本図は全期間においてのものですから、もう少し短い期間でも見てみないといけません。よって続いては以下の図をご覧ください。
Fig2. ESB時間帯別のBTTS率とmg(2024/1月:11,824試合)
凡例はFig1同様で、Fig2は2024/1のものとなっております。
全体的な傾向はFig1と変わらず、C1がC2,C3よりも平均得点が高くBTTSも高いので、基本的なマーケットの特性であると認識して問題はないと思いますが、短期間でみると随分の波があるのもわかります。Fig2.では気になるポイントに時刻のラベルを付けてみましたが、ラベルは例えば「4:00」の場合、「4:00~4:15」に終わった試合結果(BetsAPI時刻)ということで、これについて深堀りをすると以下の表になります。
時刻 | 区分 | 背景 |
1:30 | BTTS低 | Wembley Bundesligaの第9節、特にNicolas_Rage,Kallu,Izzyの無得点が多く、Team依存よりPlayer依存 |
4:00 | mg低 | Wembley FA Cupの最終節、ここでもNicolas_Rage,Kalluが目立つ |
4:15 | BTTS高 | Old Trafford Premier Leagueの序盤だが、サンプル10 |
7:45 | BTTS高 | Wembley Champions Leagueの第7節目、Old Trafford Internationalの第8節目 |
9:00 | mg低 | Old Trafford Seria Aの中盤、各チーム一様に多いがNapoli絡みが弱冠多く、Player依存ではない |
12:30 | BTTS高 | Wembley Internationalの第8,9節、Old Trafford Bundesligaの最終節、どのTeam、Playerという傾向は特にない |
13:45 | BTTS低 | Wembley,Old Trafford共にトーナメント中盤だが、どちらのスタジアムにもMan Cityがおり多く絡んでいる Player依存とまではいかないが、KrayとHoneyが少し多め |
14:30 | BTTS高 | Wembley Premier Leagueの第7,8節 Old Trafford Champions Leagueの第8,9節、13:45と同じトーナメントの終盤戦 |
16:00 | BTTS高 | Wembley Premier Leagueの中盤、Old Trafford Internationalの中盤、いずれも高いが特にOld Traffordが高い |
18:30 | mg高 | 旧SPLが引き上げている印象 |
これより、トーナメントの第7~9節が簡単に言うと「熱戦」が起きやすい一方で、最終節が明らかにBTTSやmgが低くなっているわけではないことがわかります。大事なことは「どんな背景を持った最終節か」であり、最終節だからNGということは当てはまりません。
また少々、目立つプレイヤーや、チームも見られました。特にNicolas_Rage達が出場するC2 Wembleyは、日々のTweetでお伝えしているとおり警戒しなくてはなりません。またよく出てくるトーナメントも傾向があり、今回の分析ではPremier League、Champions League、Internationalが高まるリーグと認識出来たかと思いますし、SeriaAについてはC1とC3では印象が変わるというのもあります。
4.おわりに
ここまでの分析を簡単にまとめると以下のとおりです。
- C1がC2,3より、平均合計得点も多く、BTTSも高い
- 最終節だからNGというものではなく、どんな最終節かが大事
- Premier League、Champions League、Internationalが得点が多く、BTTS率も高い
はじめに記載はしたものの、実際のところまぁやってみるか。という安直な考えでここまでの分析をしてみました。手法めいた知見までは得られませんでしたが、それぞれ目安的なものは得られたかとも思います。
スポーツベットはeスポーツを含めて色々ありますが、唯一の勝ち筋は「考え抜くこと」に他なりません。私が過去に提供した手法は、GTのAT/MG手法やリアルサッカーのCK手法等色々とありますが、そのすべては考え抜いた結果で得たものです。
引き続き知の探究を忘れず加齢と向き合おうと思います。
K